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未邦訳ゲームブックシリーズ

アドベンチャーゲームブック
「龍の瞳〜完全版〜」

原題「EYE OF THE DRAGON」

I・リビングストン 著
浅田豊健 訳

君は伝説的な財宝を手に入れる事が出来るか?

暗い森の奥深くから通じる地下迷宮。その奥には伝説的な財宝である龍の黄金像が隠されているという。ツキに見放されて貧乏暮らしの日々を送っていた冒険者である君の前に、ある日財宝探しの話が持ち込まれた。話を持ち込んだ男によるとその迷宮の奥深くにある龍の像を手に入れるにはその瞳であるエメラルドを二つ探し出さねばならない。一つは探し出したが、もう一つは迷宮の危険に阻まれて見つけられなかった。龍の瞳のもう片方を探し出して財宝を持ち帰れば報酬は山分けだと持ちかけられた君は、宝を持ち逃げ出来ないよう遅効性の毒を飲むという条件の下で迷宮の探索に向かう。毒が回るまでは14日。その間にお宝を見つけ出して男の元へ戻らねばならない。果して探索を成功する事が出来るだろうか?

このアドベンチャーゲームは1982年にイアン・リビングストンが書いた「Dicing with Dragons」というTRPG入門書に収録された短編ソロアドベンチャーが初出で、それから23年後にウィザードブックスのFFゲームブック21巻としてリメイクされました。本書はその新旧両バージョンを同時収録した世界で唯一の「完全版」です。

・主な登場人物(新版)
「君」
主人公の冒険者。ツキに見放されてファングの宿屋「青豚亭」にくすぶっている所を謎の旅人ヘンリー・デレイカーと出会う。デレイカーから秘宝探索の話を持ちかけられ、宝を持ち逃げ出来ないよう遅効性の毒を飲んでダークウッドの森の地下迷宮に向かうのだが…。

「ヘンリー・デレイカー」
謎の旅人。生涯を龍の黄金像探索に費やしてきた。像を持ち帰ってくれるよう主人公に依頼し、その鍵となるエメラルド「龍の瞳」を渡す。さらに持ち逃げ出来ないよう遅効性の毒を飲むという条件も付けた。果してこの男の正体とは…?

「リトルビッグ」
迷宮の中で捕らわれているドワーフ。シャークルという盗賊に監禁されていた。シリーズ第3巻「運命の森」で戦いのハンマーを探索する途中で命を落としたビッグフットの甥。

「ヤズトロモ」
高名な善の魔術師。ダークウッドの森のそばに居を構える。

・本文サンプル

【新版】

ダークウッドの森をめざしての異教平原横断は三日がかりの骨の折れる道程だった。道中のトラブルといえば、襲ってきた野犬二匹を手早く剣で片づけたことぐらいだ。この旅で一番印象に残った光景は東から火吹き山が視界に入ったときの、天空めがけて鋭く尖る(名称の由来たる)赤い山頂部だった。君はドワーフの村ストーンブリッジを通過し、ついにダークウッドの森に到着する。君は地図に従って不吉な森を通り抜け、青豚亭のヘンリー・デレイカーと別れてから五日後に樵夫小屋へたどり着いた。疲労と空腹感にもかかわらず、樵夫小屋を目にして君は士気高揚する。小屋は樫の木で建てられており正面の扉が開いていた。入口に首を突っ込み樵夫の返事を予期しつつ「御免ください」と声をかけたが、床に積もるホコリと破片が長期間誰もいなかったことを物語るのみだ。小屋の片隅には木炭式ストーブがあり、その汚れた敷物の下に隠されているハネ上げ戸を君は発見した。戸を持ち上げると地下の暗闇へと下りていく木製階段があった。まず小屋を捜索したければ三一一へ。すぐに階段を降りていくなら六九へ。

三五
各自が重たい蓋の片端ずつを掴んで、リトルビッグと君は持ち上げようと苦闘する。息を切らしながらも君たちは蓋を一センチ持ち上げて床面へと滑らせた。蓋は床に当たって割れ、大きな破片と化してしまう。櫃から身を起こし出てきたものを目にとめて、これが石櫃ではなく石棺だったことを君たちは悟った。金冠を頭部に頂き鎧を着用した骸骨が長剣を振り回しつつ棺から出る。
骸骨の王 技術点 九 体力点 七
リトルビッグも攻撃に加わるが、君たちの手持ちの剣や短剣といった切断式武器では骸骨にあまり効果がない。二人がかりだからといってダメージが増すわけではないのだ(通常どおり二点のダメージを与えるのみ)。敵を倒したなら三九九へ。

一八五
…「見ろ!」興奮に我を忘れてリトルビッグは叫ぶ。「龍だ! 黄金の龍だあ!」心臓を高鳴らせつつ君たちは宝物殿へと踏み込み、捜し求めてきた龍の黄金像を信じられぬ思いで見つめた。まだ手が触れるほどには近づいていない。そのとき君は青豚亭でヘンリー・デレイカーに言われた警告の言葉を思い起こす。「龍の黄金像に手を触れるまえに、二つの眼窩へエメラルドをはめ込むこと」…

三四五
この剣は数百年前に邪悪な死霊術師ラザックによって作られたものだ。呪われし剣で悪しき魔術師にしか制御できない。君が柄に触れたとたん、その力が発揮されはじめた。君が柄をしっかりと握っているというのに、刃は君の喉めがけてうごめきだしたではないか! 玉の汗粒を額から流しながら、君は自分を突こうとする剣先を引っ張り止めようとする。金の腕輪を着用しているなら二七〇へ。そうでなければ九三へ。

【旧版】

樵夫小屋までの道程は長くて疲れるものだった。荒れ地や丘陵、ついには暗い密林へと到る。樵夫小屋を目のあたりにして元気づけられた君は、六日前に黒鳥亭の男に聞かされた物語を信用しはじめた。疲労困憊し汚れて腹をすかせた身では、一年も前の出来事ののように思えるが。樵夫小屋は地元産の樫の木で建てられており物音一つしない。扉は開けっ放しだ。樵夫がいるのではと期待しつつ戸口をのぞき込んだものの、中のホコリと屑が長期間誰もいなかったことを物語るのみだ。正面片隅のストーブの床下にあるハネ上げ戸を君は見つけた。戸に近寄り把手を持ち上げる。暗闇へと下りていく木製階段があらわれた。何か役立つ物はないか小屋を捜索するなら四〇へ。すぐに階段を降りていくなら六九へ。

四二
君は扉に歩み寄り把手をまわす。明るく照らされた、大理石造りの床の部屋に入った。部屋の中央にある台座の上に、高さ約一八インチのガラス筒に入った龍の黄金像が設置されている。龍の像の前に立ちはだかるのは全身黒ずくめの騎士だ。大きな黒い兜のせいで表情は窺えない。微かに光沢を帯びた黒塗りの剣を両手で持ち、ゆっくりと空を切る。深みのある声で何言か口にしたかと思うと、「死ね!」という音声が部屋じゅうに反響した。黒騎士の先制攻撃だ。
黒騎士 戦技点 一三 生命力点 一二
殺傷式 1D6+3
君が勝てば三九へ。

六二
君は華麗な調度品と見事な絵画で装飾された部屋に入った。床の大部分を美しい敷物が蔽っている。部屋の中央には鉄の南京錠が掛けられた大きな箱がある。天井からは君の手が届かぬ高さに銀の鍵が吊るされていた。部屋の右側の壁に新手の扉がある。箱の上に乗っかり銀の鍵へ手を伸ばすなら一五へ。剣で錠前を叩き壊すなら二九へ。右側の扉を開けるなら一一九へ。